小野市冷蔵庫男児遺体事件

2014.11.07.Fri.12:29
Aは自宅から約20キロ離れた運送会社でトラック運転手をしていた。しかし急な欠勤などが多かった。

Aは、Mというシングルマザーと付き合うようになる。彼女には前夫との間に生まれた長男と長女がいた。
Mは2007年3月、長女(当時7歳)と長男(当時4歳)を連れて同市内の県営住宅に入居する。県営住宅の住民はMについて「団地内の役職もきちんとする人だった。ただ、長男は団地内の広場でも見かけたことがなかった」と振り返る。

表向きは、家庭内に何の問題も持っていないように見受けられたが、虐待は過激だった。また彼女を知る女性に「顔に殴られたような跡があるMを見た。」「籍を入れなければよかった。」と告白していた。

―続く恐怖―
2007年7月13日、長男(当時4歳)が泣きやまないことに立腹し、AはMと共に手足をひもで縛り、衣装ケースに入れて外出した。長男は助けられることもなく、約8時間衣装ケースで放置され、熱中症で死亡した。死亡した長男を遺棄することも出来ず、遺体をビニール袋に包み、自宅の冷蔵庫の野菜室に放り込んだ。

冷蔵庫の遺体は放置されたまま、約1年後の翌2008年6月にAとMは結婚した。

長男が死亡し、虐待の矛先は長女に向けられた。長男が虐待死してから2年が経った。

―出頭―
2009年4月29日、午前10時25分頃、M容疑者が自宅近くにある交番に「長男が死亡し、遺体を冷蔵庫に隠している」と告白した。警察はすぐに家宅捜索し、Mが話した通り、冷蔵庫の中から腐敗の進んだ人間の死体を発見した。

Aから事情を聞いたところ、遺棄したことを認めたため、兵庫県警の社署は同日、小野市田園町に在住のA(当時34歳)と、妻M(当時33歳)の両名を死体遺棄容疑で逮捕した。届け出た理由は、Aの暴力が長男の死亡後も続き、「私も夫から暴力を受けていて逆らえなかった。夫がいない間に警察に自首した」ということだった。

また「近所には長男は実家に預けていることにしようとAが提案した。」とも供述している。

近所の人の話によると、子供の泣き声やA容疑者とみられる怒鳴り声がたびたび聞かれていたが、兵庫県中央こども家庭センターによると、M容疑者宅での虐待の通報などは受けていなかったので、把握出来なかったと弁明している。

二人は死体遺棄罪と逮捕監禁致死罪で起訴された。児童虐待事件としては初めての裁判員裁判となった。

2009年12月、検察はAに対して懲役10年を求刑、兵庫地裁は懲役9年6ヶ月を言い渡し、確定した。

2010年1月、検察はMに対して懲役8年を求刑、兵庫地裁は懲役6年を言い渡し、確定した。
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