外国人ホステス強姦殺人事件

2014.12.09.Tue.12:22
2000年7月1日、元英国航空乗務員で、ホステスとして六本木で働いているRさん(当時21歳)が友人へ連絡後に失踪した。
7月3日、男からRさんの友人に電話があった。この電話を不審に思った友人が警察に捜索願を出す。

8月22日にRさんの妹が記者会見し、1万ポンド(当時160万円)の懸賞金をかけて情報収集を呼びかけた。

9月下旬、失踪したRさんの周辺で新たに外国人女性2人が行方不明になっている事が発覚する。

警視庁捜査一課と麻布署は、この事件の容疑者として、Rさんが勤めていたクラブ常連客の不動産管理会社社長のZを内偵していた。

10月12日、別件の準強制わいせつ容疑でZが逮捕される。Zの逮捕後、神奈川県三浦市内にZが所有するマンションの一室や、Zが所有するモーターボートが繋留されている海岸などが捜索された。

失跡直後の7月5日頃、Zがマンションの管理人とトラブルを起こしたこと、スコップを持って海岸を歩いたことなどの目撃情報も集められた。

11月17日にZを再逮捕し、英国人女性に対する準強姦罪でも追起訴された。警視庁は同日、DNA鑑定のためにRさんの家族に毛髪の提供を要請する。

2001年1月26日、オーストラリア人女性に対する強姦致死容疑でZは再逮捕された。

2001年2月、容疑者のマンションから近い三浦市内の海岸にある洞窟内で、地面に埋められた浴槽内にRさんの遺体がバラバラに切断された状態で発見された。

Zは、Rさんを含めた10人の女性に対する強姦又は強制わいせつ、Rさんとオーストラリア人女性の2人を死亡させた殺人の罪で立件された。

―逆転無実―
2007年7月24日、東京地裁は、女性9人に対する準強姦罪や強制わいせつ罪と、その内の1人に対して準強姦致死罪を認定して被告人に無期懲役を言い渡した。

被疑者は他9つの事件については1人の致死罪を除いて概ね認めた。

Rさんの殺害については検察側が死亡したとする時間の直前に、Zは自分のマンションの部屋で被害者と会ってはいるが、犯行は知人(裁判時は既に死亡)が関与していると述べ、自らは無罪であることを主張した。

遺体から薬物や被疑者であるZのDNAが検出されなかったことから証拠不十分として、Zは無罪を言い渡される。

2008年3月25日、東京高裁において弁護人は、当事件の被害者に関する全ての罪とオーストラリア人の致死罪に関して無罪を主張した。

2008年7月、一審で致死罪が認定されたオーストラリア人女性の遺族に、Zは見舞金1億円を支払っていたことが明らかになる。Zはこの見舞金を「お悔やみ金」としており、女性に対する殺害は関係ないと主張した。

2008年12月17日、一審判決を棄却。当事件について準強姦致死罪を認めなかったが、準強姦未遂罪と死体損壊罪と死体遺棄罪を認め、一部有罪とした上で被告人に無期懲役の判決が下された。

2010年12月、最高裁は、9つの事件の準強姦罪や強制わいせつ罪、その内の1人に対して準強姦致死罪、Rさん事件の準強姦未遂罪と死体損壊罪と死体遺棄罪で、Zの有罪が確定した。
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