埼玉児童性的虐待事件

2014.09.25.Thu.07:30
2006年6月25日、埼玉県の民間児童養護施設で、10代の入所少年が、「同じ施設に勤務する女性保育士との性的交渉を拒むと蹴られたり、体を噛まれる。」という相談をベテランの女性職員に持ちかけた。
主任職員2人が、同じ日に少年に事実を確認する。その連絡を受けた施設長は、問題の女性保育士の出勤停止を指示した。

女性保育士は2004年から2005年にかけ、少年を自宅に呼び出し、性的関係を持った。しかも別の男女職員2人が女性職員の自宅へ少年を連れて行ったという事実も出てきた。

6月26日には施設長自らが少年に事実を確認した。また女性保育士ら3人に事情を聴き、聞き取り調査を行った。事実を認めた3人に即刻出勤停止を命じる。

6月27日午前、緊急理事会を開き、午後施設長が県にこの事件を報告した。埼玉県も被害実態の確認の指示をする。

問題の根は深かった。

6月下旬から7月上旬にかけて施設の心理士2人が実態調査に乗り出す。その結果、職員8人の虐待加害者の名前が挙がった。

埼玉県は2006年7月12日に施設に立ち入り調査を行った結果、少年と性的関係を持った女性保育士のほか、過去十数年間で男児6人、女児2人に対して暴力を振るった男性1人、女性7人の職員の行為を正式に『虐待』と認定した。性的関係を強要した女性保育士は、懲戒解雇となった。

―性職員―
2006年8月21日、県の内部調査で、この事件とほぼ同時期(2004年3月)に、別の施設の男性職員が同じような事件を起こしていたことが判明する。

その男性指導員は、2004年2月、交際相手をめぐる相談に乗ってほしいと電話連絡してきた少女に自宅の場所や自分の携帯電話番号などを伝え、公休日に少女を自宅に呼ぶようになり、4月に自宅で性的関係を持ったという。

さらに2005年3月、男性指導員にセックスの際に手錠や電動玩具などを使う事を要求され、少女は逃げ出した。

2005年4月29日、少女が宿直補助の女性職員に相談したことで発覚した。

2005年4月29日、この男性指導員は経過報告と反省文を法人理事長に提出し、依願退職で処理する方向が決定した。

2005年5月26日、内部告発情報が児童相談所に寄せられ、県は事態をやっと把握した。県は男性指導員を懲戒解雇とした。施設長と男性指導員は翌日、少女の自宅を訪れ謝罪したが、少女の父親に殴られる。

埼玉県は11月9日、施設の自己点検や県の調査の結果として、県所管の18の施設のうち問題の施設を含む5施設で性的虐待や体罰を新たに確認したと発表した。まだ、表面に出てきていない事例があるという疑問が今も残っている。
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